(1)沿革 環境の世紀といわれます21世紀を目前に控え、美しい自然環境のもとでの清潔で明る く住み良い生活環境づくりは圏域住民の念願であり、地方公共団体に課せられた最大の責 務であります。なかでも日常生活に密着したし尿の衛生的な処理施設の整備は、とりわけ 重要な施策のひとつであります。 当組合は、昭和60年に周辺地域の皆様のご理解ご協力のもとに、処理能力84kl/ 日の施設を稼働させ、圏域内の生活環境の保全に努めてまいりました。しかし、長期運転 による施設の老朽化と著しい機能の低下により、老朽化機器の取り換え及び改造が必要と なり、この度、国庫補助金等を財源とする基幹的施設整備事業として施設を整備いたしま した。 この事業実施にあたり、施設のリフレッシュと機能の充実を図りますとともに、大きな 社会問題となっているダイオキシン類の発生等公害防止対策を行うなど、施設周辺地域の 環境に特に配慮いたしました。 今後とも、この施設が生活環境の保全と公衆衛生の向上に寄与できますように、管理運 営に最善の努力を傾注してまいる所存でありますので、尚一層のご理解ご協力を賜ります ようお願い申し上げます。 (2)施設の概要 ● 新設 名 称 :有田周辺広域圏事務組合「クリーンセンター」 所 在 地 :和歌山県有田郡有田川町大字長谷川1552−137 敷地面積 :約4,000u 処理方式 :低希釈二段活性汚泥法+高度処理 処理能力 :84kl/日 総工事費 :18億8000万円 工 期 :着工 昭和58年11月 :竣工 昭和60年10月 設計・施工 :荏原インフィルコ株式会社 ● 改良 工 事 名 :基幹的施設整備工事 総工事費 :15億5400万円 工 期 :着工 平成 9年 2月 :竣工 平成10年10月 (3)構成市町 有田市・有田川町(吉備町、金屋町、清水町が平成18年1月1日合併)